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DREAM INTERVIEW

各界リーダーへの夢インタビュー

佐竹璃保
伊丹市議会委員/株式会社エスリンクス 代表取締役

努力を続ける姿勢、それを成し遂げる熱意と精神力で女性最年少の伊丹市議会議員に。

—あなたのお仕事について具体的に教えてください。

現在は、企業経営と伊丹市議会委員の2つの仕事をしています。

大学卒業後に医療機器メーカーで勤務後、28歳のときに婚活支援を目的に個人事業の形で起業しました、現在は株式会社エスリンクスとして、人材紹介と婚活支援事業を手がけています。

市議会議員は2019年の選挙に無所属で出馬、28人の定数に36人が立候補する激戦でしたが、市民の皆様のご支持をいただき当選しました。当選時31歳は、女性議員としては今回の選挙では最年少でした。現在は、伊丹維新・無所属の会に所属しています。「雇用労働・現役労働世代の家庭支援」「障がい者福祉の充実・雇用促進」「児童福祉・教育の充実」「高齢者の生きがい創出」を立候補時から公約として掲げ、2年間活動してきました。

—この仕事を始めたきっかけを教えてください。

エスリンクスについては、同性・異性を問わず友人・知人から「結婚をしたいので、誰か紹介して欲しい」と頼まれることが20代後半になってから急に増えたのがきっかけです。そこで知り合いを集めて出会いの場を提供するちょっとしたパーティーを開きました。その後は回を重ねるごとに参加者が増え、最大で2000人を動員できるまでになりました。当初の3年間は個人事業として婚活支援を行っていたのですが、2019年に法人化しています。

やがて、パーティーを通じて知り合ったメンバーから「ビジネスパートナーを探している」「優秀な営業社員が欲しい」「税理士や司法書士を探している」といった依頼が寄せられるようになり、人材紹介事業も始めました。現在は人材紹介が主業となっています。

議員については、父の友人である衆議院議員が伊丹市に事務所を構えていましたので、そこで大学時代に2年間インターンをするなど、私にとって政治は比較的身近な存在でした。一時期は結婚式の司会業もしていたので司会事務所の仕事の一環で選挙カーのウグイス嬢もしました。

インターンをしていた時期から、いつかは自身が議員になることは意識していましたが、それをはっきりと決意したのは、婚活支援事業を行うようになってからです。婚活パーティーに来る人は、経済的に余裕があったり、心身ともに健康であったりと、比較的恵まれた環境に置かれているケースが大半です。しかし、その一方で、仕事がない、病気や障害を持っているなど、今の生活や将来に希望を見い出すことが出来ない人たち、誰かの支えが必要な人も沢山います。そうした人たちの役に立てる仕事に就く必要性を強く実感しました。

—あなたの強みは何ですか?

これは、初めての挑戦で市議に当選できた理由とつながるのではないかと思います。

新人の私には選挙に勝つための優秀なブレインもいません。そこで考えたのが「質で勝負できないのなら量で勝負しよう」、つまり、誰よりも汗をかいて地道な努力をしようということでした。出馬を決意してから公示日までの10カ月間、1日も欠かさずに「駅立ち」をしましたし、SNSを毎日更新して私の考えを訴えました。ここまで徹底して行動できた候補者は他にはいなかったと思います。

また実際の選挙戦では、車に乗って単に名前を連呼することは避け、ひたすら演説を行いました。多い時は朝の8時から夜の8時まで、トイレに行くのと軽食を口にする時間以外は立って演説し続けました。こうした、努力を続ける姿勢、それを成し遂げる熱意と精神力は誰にも負けないと自負しています。

また、私の大きな財産といえのるがエスリンクスの経営で知り合った多くの現役世代とのネットワークです。彼らの中には伊丹市民でない人も沢山いましたし、平日は仕事などで動けない人も多かったですが、選挙に際しては、自主的に無理のない範囲で様々な形で支援してくれました。当時小学校一年生・幼稚園の2人の幼い子どもを抱えての選挙活動でしたので、彼らのサポートは非常に助かりました。

この年代の人たちは身近に議員がいないことがほとんどで、「自分たちの声はどうせ行政には届かない」という諦め感に近いものを抱えていました。私がそうした層の代弁者として活動できていることは議員冥利に尽きますし、大変ありがたいことだと思っています。

—あなたの使命とは何ですか?

もちろん、市議として市民の声を行政に届け、伊丹をどのような人でも安心して住み続けられる街にしていくことです。

高齢化や古くからの商店街の衰退、地域コミュニティの希薄化など、他の自治体と同様の課題を伊丹も抱えています。特に、私が市議になってからは新型コロナウイルスの感染拡大により、高齢者がサロンなど地域の「居場所」に行くことが減ったり、子どもたちの生活リズムが乱れて不登校が増えたり、などの問題が顕著になってきています。

こうした問題に対し、高齢者に「遠方でもわざわざ行きたい」と思わせるような特定の趣味や分野に特化した「居場所」をつくること、そこの運営を通じて高齢者の雇用を創出することで生きがいづくりにつなげる必要性を実感しています。また、不登校の子どもたちが、学校に行かなくても自身が望むキャリアを考えることができ、それに必要な資格・技能について学べたり、その取得に向けた相談に応じたり支援を行ったりする窓口の開設が必要と考えています。

—最後にあなたのこれからの夢を聞かせてください。

生涯議員として活動を続け、まちの声を具体的な施策として実現させていくことです。議員になっての2年間で、「伊丹市版エンディングノート制作」「子供食堂開設に関する相談窓口の設置」「児童虐待防止のためのアンガーマネジメント講座実施方法の見直し」など、私の公約一部は実現、または実現に向けて動き出しましたが、まだまだ道半ばです。

佐竹璃保

「高齢者の生きがい創出」「障がい者・児童福祉充実」などを公約に、女性最年少の31歳で伊丹市議会議員に。「まちの声から始まる施策を」「実績のない私は誰よりも汗をかく」が信条。議員、企業経営者、小さな2人の子供の母親、の3つの顔で日々奮戦中。

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