個人のプライドを守り、生活を援助する介護保険制度について。
2021/12/14
最終更新日:2021/12/14
連載5回目となりました!少しずつ“介護”についての理解は、深まってきたでしょうか。
介護保険制度の概要
介護保険制度の理念
介護保険は“介護保険法”に定められています。それでは、介護保険法とはどのようなものでしょうか。介護保険法から学んでみましょう。

・介護保険法 第1条
この法律は、加齢に伴って生ずる心身の変化に起因する疾病等により要介護状態となり、入浴、排せつ、食事等の介護、機能訓練並びに看護及び療養上の管理その他の医療を要する者等について、これらの者が尊厳を保持し、その有する能力に応じ自立した日常生活を営むことができるよう、必要な保健医療サービス及び福祉サービスに係る給付を行うため、国民の共同連帯の理念に基づき介護保険制度を設け、その行う保険給付等に関して必要な事項を定め、もって国民の保健医療の向上及び福祉の増進を図ることを目的とする。
と、定められています。ポイントについてまとめてみましょう。
1.加齢に伴って生ずる心身の変化
人は誰でも年を重ねるものです。年を重ねれば、年齢に伴い心や身体は変化します。それを認める(受容)コトが大切です。
2.尊厳の保持
すべての方が、この世には“1人”しかいない尊い存在なのです。あくまでも1人の“人”として、尊重して人としてのプライドを守っていくコトが大切です。
3.有する能力に応じ、自立した日常生活を営む
残存機能の活用を意味します。現時点での心身状況を理解し受け入れ、出来るコトを増やし、自立して普段の生活をするコトです。
4.国民の共同連帯の理念
介護は、当事者やその家族だけの問題ではありません。すべての国民に関わるコトです。皆んなでしっかり考えて行動する問題なのです。
私は、「介護保険とは、年を重ねるコトで病気や介護が必要な状態になり、お風呂や食事、トイレ等のお手伝いやリハビリや看護などの医療が必要になっても、その方のプライドを守り、自分で出来るように援助(介護)する制度。これは、国民全員の問題です。国もしっかりとルールを決めて介護サービスを行うから、国民も前向きに健康増進、介護予防に取り組んでくださいね」と解釈しました。
今から20年以上も前に出来た法律なのに、今の時代、これからの高齢者の状況もしっかり見据えた、素晴らしい法律だなと感じます。
このように、介護保険制度は高齢者の暮らしを社会全体で支える仕組みなのです。介護が必要になっても、高齢者が地域で安心して暮らしていけるコトを目的としています。いつまでも自立した生活を送れるよう、支援しているのです。介護保険は“予防”と“安心”で暮らしを支える制度です。
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この記事を書いた人

加藤 英明
介護福祉士/主任介護支援専門員
社会福祉法人熊谷福祉の里にて、特別養護老人ホームクイーンズビラ桶川副施設長として従事する。介護講師や地域福祉団体『埼玉県央ケア協会』の共同代表として、県央地域を中心に地域福祉向上のため活動中
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