介護利用者さんのわがままや理不尽な要求への対処法
2022/04/25
最終更新日:2023/05/12
介護の現場では、利用者さんのわがままや理不尽な要求に頭を抱えている方も多いのではないでしょうか。1人1人に向き合って、できるだけ気持ちに応えたいものの、限られた時間のなかで全てに対応するのは難しいですよね。
この記事では、利用者さんのわがままの原因や対処法についてまとめます。利用者さんのわがままや理不尽な要求に悩んでいる方は、参考にしてみてください。
介護利用者さんがわがままになる理由は?

利用者さんがわがままになるのには、言葉の裏に別の理由があることも考えられます。利用者さんが何に不満を感じているのか、違う角度から考えてみましょう。
不安や寂しさを抱えている

利用者さんのなかには、年齢を重ねるごとに体が思い通りに動かせなくなったり、言葉でうまく伝えられなくなったりと、歯痒い思いを抱えている方もいます。思い通りにできない不安やイライラを、誰もわかってくれないと塞ぎ込んでしまい、孤独感を感じる方も多いです。
「わかってほしい」「気にかけてほしい」という不安や寂しい気持ちが、わがままな要求の根源になっている可能性も。身体的にも精神的にも、寄り添って理解を示すことで、安心感を覚え、わがままも落ち着くでしょう。
誰かと話したい

介護を必要とされている利用者さんは、気軽に外出して友達と話すのも難しいことも多いでしょう。誰かと関わりを持ちたいけど、相手になってくれる人がいないとなると、身近な介護職員に甘えてしまうのも無理はありません。
気を引きたい、話をしたいがために、わがままのような態度をとってしまう利用者さんもいます。
認知症などの病気によるもの

高齢者に多い認知症など、脳に関する病気がある方は、思ったことをそのまま言葉にしてしまう傾向があります。ご自身では、わがままや理不尽な要求をしているつもりがないパターンです。
認知症などの病気による場合、より専門的な対応スキルが必要になるでしょう。病気への理解を深めることで、ただわがままを言っているだけではないと考えられるようになるはずです。
介護利用者さんのわがままや理不尽な要求への対処法

わがままや理不尽な要求をしてしまう原因がわかれば、対処法も考えやすくなります。まずは以下のことから試してみてください。
職場全体でできることの線引きをする

ご利用者のわがままにはできるだけ応えたいものですが、全部に応えるのは難しいですよね。できることとできないことの線引きを、職場全体で作っておけば、対応しやすくなります。
「あの人はやってくれたのに!」というトラブルを避けるためにもおすすめです。利用者さんも、どこまでやってくれるのかがわかりやすくなり、不満や混乱を抱えにくくなるでしょう。
やってもらえないことがわかるようになるので、わがままや理不尽な要求も減るはずです。
理解を示して信頼を築く

わがままや理不尽な要求が、不安や孤独から発生している場合、理解を示すことが重要です。
利用者さんの、身体を思い通りに動かせないもどかしさや、言いたいことを言葉にして伝えられない歯痒さ、どうせわかってもらえないという気持ちに寄り添って誠実な対応をしましょう。
不安や孤独感が拭えれば、理解してもらえているという安心感につながるので、無理なわがままも減るはずです。誠実な対応で、信頼関係を築くことを考えてみましょう。
一緒に趣味を見つけてみる

利用者さんがハマれる趣味を一緒に見つけてみるのも1つの対処法です。
夢中になれる生きがいになる趣味が見つかれば、気を引きたいがために理不尽な要求をすることも少なくなるでしょう。
利用者さんの好きなことに合わせて、パズルや塗り絵、編み物や楽器、歌など、趣味を見つけて楽しみを作ってあげると、夢中になってわがままを言う暇もなくなるかもしれません。
病気への理解を深める

認知症など、脳に関する病気への理解を深めれば、わがままだと感じていた利用者さんの言動にも、よりスムーズな対応ができるようになるでしょう。
対応が変われば、利用者さんも安心して過ごせるようになるはずです。病気への理解が深まることで、介護スキルもレベルアップするでしょう。
誠意を持って対応しよう

1人1人の要求に応えたいものの、忙しい現場ではなかなか難しいですよね。思わずイライラしてしまい、自分も利用者様もお互いにストレスが溜まってしまう場面もあるでしょう。
ただ、言葉を正面から受け取ってしまうより、言葉の裏の想いを捉えて寄り添う方がわがままが落ち着く可能性が高いです。
理解を示したり、勉強になりますと誠意を持って前向きな対応をすることで、信頼関係ができて、わがままを言うのは悪いなと思ってもらえる可能性もあります。
時間はかかるかもしれませんが、こちらの対応や関わり方を変えることで、利用者さんの気持ちにも変化が現れるかもしれません。利用者さんのわがままに悩んでいる方は、ぜひ実践してみてくださいね。