介護福祉士のスケジュールは?1日の流れを解説します!
2023/03/09
最終更新日:2023/06/11

介護福祉士は、高齢化社会においてますます重要な役割を担っています。食事介助・入浴介助・排泄介助などの三大介助やレクリエーションなど、業務内容は多岐に渡りとてもやりがいのあるお仕事です。
この記事では、勤務する施設形態によって変わる仕事内容、1日の勤務スケジュールについて詳しく紹介しています。介護福祉士を目指す方や、介護福祉士の仕事に興味がある方は、ぜひ参考にしてみてください。
介護福祉士とは

介護福祉士は、介護現場において身体介護や生活援助、レクリエーションの企画・運営、ケアプランの作成などを担当する知識やスキルの必要なお仕事です。
勤務先によって仕事内容は異なり、入居型の「有料老人ホーム」や「特別養護老人ホーム」、「グループホーム」等や、自宅から通所する「デイサービス」があります。また、病院で働く看護助手や訪問介護も最近人気の働き方です。
介護福祉士は、国家資格として専門知識や技術を有しており、介護現場でのリーダーや指導者として活躍することもできます。介護福祉士は、介護現場で必要とされる人材であり、長く介護業界で働くのであれば、取得しておきたい資格の一つです。
介護施設別の介護福祉士の仕事内容
介護施設にはいくつかの種類があり、施設形態ごとに介護士の仕事内容は少しずつ異なります。職場ごとに仕事内容や、一日のスケジュール(流れ)をご紹介します。なお、介護施設での勤務形態には二交代(日勤、夜勤)、四交代(早出、日勤、遅出、夜勤)、日勤のみ、夜勤のみ(夜勤専従)などがありますが、今回は日勤と夜勤のスケジュールを主にご紹介します。
職場ごとに特徴があるため、働き方の違いを知ることで、あなたが就職する際のメリット・デメリットを明確にする手助けになるでしょう。
有料老人ホームの仕事内容と1日の流れ
有料常人ホームの仕事内容
有料老人ホームは、高齢者が入居し、介護サービス、食事サービス、家事援助、健康管理のいずれかを提供する施設で、介護付き、住宅型、健康型の3種類に分類されます。
介護付き有料老人ホームの介護職員は、食事や入浴、排せつ介助などの直接的な介護業務や家事援助を担当します。
住宅型有料老人ホームの介護職員は、家事援助が中心で外部の介護保険サービスを利用する入居者の手配も行います。同じ建物内に訪問介護事業所や通所介護事業所などの介護事業所を併設して運営されていることが多く、こちらの働き方は訪問介護で詳しくご紹介します。
健康型有料老人ホームの介護職員は、家事援助やイベント・レクリエーション、設備の管理・掃除などを担当します。直接的な介護業務に従事することは少ないです。
ここでは介護付き有料老人ホームを例にご紹介します。
有料老人ホームの1日の仕事スケジュール
日勤
8:30 | 朝礼、ミーティング |
9:00 | 掃除、部屋の片付け、健康チェック、入浴介助、排泄介助 |
11:30 | 昼食の準備、食事介助、外出支援、入浴介助、排泄介助 |
14:00 | レクリエーション、散歩などの支援、入浴介助、排泄介助、バイタルチェック |
15:00 | おやつの準備、食事介助、レクリエーション実施、排泄介助、見守り |
15:30 | 入浴介助、見守り、バイタルチェック |
17:00 | 夕食の配膳、食事介助、外出支援、排泄介助、見守り |
17:30 | 申し送り |
夜勤
17:30 | 出勤、夕食の準備、食事介助、後片付け、申し送り |
20:00 | 就寝準備、排泄介助、見守り、バイタルチェック |
21:00 | 消灯、夜間の見回り、体位変換、ナースコール対応 |
1:00 | 休憩時間、仮眠 |
3:00 | 夜間の見回り、体位変換、バイタルチェック |
5:00 | 起床準備、排泄介助、見守り、バイタルチェック |
7:00 | 朝食の準備、食事介助、後片付け、申し送り |
8:00 | 記録作成、申し送り |
8:30 | 退勤 |
訪問介護(ホームペルパー)の仕事内容と1日の流れ
訪問介護の仕事内容
訪問介護員は、利用者の居宅または特定の介護施設(住宅型有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅)に伺い、身体介護と生活援助を提供します。移動距離は事業所によって異なり、ルーティン化する場合もあります。
業務内容は身体介護と生活援助に分けられます。身体介護には、食事や入浴、排泄などがあり、生活援助には、掃除や買い物、薬の受け取りなどが挙げられます。
訪問介護の1日の仕事スケジュール
以下は1日に5件訪問する場合のスケジュールです。
8:30 | 事業所に出勤し、当日訪問する利用者情報の確認や準備 |
8:50 | 訪問1:朝食の食事介助や歯みがき、着替えなど |
10:30 | 訪問2:昼食準備、洗濯物、部屋の掃除、外出介助など |
12:00 | 事業所に戻り昼休憩 |
13:15 | 訪問3:買い物代行、排泄介助、清拭 |
14:30 | 訪問4:入浴介助、選択、着替えなどのサポート |
15:45 | 訪問5:夕食の調理や食事介助、後片付けなど |
17:00 | 事業所に戻って、報告書作成や引継ぎなど |
18:00 | 帰宅 |
特養(特別養護老人ホーム)の仕事内容と1日の流れ
特養の仕事内容
特別養護老人ホームの介護福祉士は、入所者の日常生活上の世話を担当します。具体的には、食事や排せつ、入浴、着替え、移動などの身体介助や生活の中での楽しみや機能訓練のためのレクリエーションや行事の実施などがあります。また、バイタルチェックや床ずれのチェックなどの健康管理も重要な仕事です。特に要介護度の高い入居者がいる場合が多い施設形態です。
介護士は看護職員やケアマネジャーへの報告も行います。介護職員は、ご入居者が快適に生活できるように、施設長や他のスタッフ、また、家族と協力しながら、入所者の生活を支援していきます。
特養の1日の仕事スケジュール
日勤
9:00 | 出勤、朝礼、ミーティング(情報共有) |
9:30 | 入浴介助、口腔ケア |
11:00 | 排泄介助、おむつ交換 |
12:00 | 配膳、食事介助、お昼休憩 |
14:00 | 見守り、介護記録作成、事務作業 |
16:00 | レクリエーション |
17:30 | 夕食、食事介助、見守り、口腔ケア |
18:00 | 業務報告、夜勤への申し送り |
夜勤
17:00 | 出勤、ミーティング(日勤スタッフからの申し送り) |
17:30 | 夕食の食事介助、食後の口腔ケア |
21:00 | 着替えの介助、居室への誘導、ベッドへの移乗、排せつ介助 |
22:00 | 定期的な巡回、体位変換、オムツ交換、事務業務(交代で休憩) |
6:00 | ベッドからの移乗、排せつ介助、着替え介助、洗顔 |
7:00 | 朝食の食事介助、食後の口腔ケア |
8:00 | 介護記録など事務業務 |
8:30 | ミーティング(日勤スタッフへの申し送り) |
9:00 | 退勤 |
デイサービスの仕事内容と1日の流れ
デイサービスの仕事内容
デイサービスの仕事内容には、送迎業務、健康チェック、食事介助、入浴介助、レクリエーションの企画・実行などが含まれます。介護福祉士は、利用者の送迎、バイタルチェック、排泄の介助、連絡帳の記入、利用者の見守り、個人の機能訓練などを担当します。夜勤は基本的にはありませんが、宿泊サービスの提供をしている施設では夜勤も発生することがあります。
デイサービスの1日の仕事スケジュール
8:00 | 利用者さんのお迎え |
9:00 | 施設にて健康チェック |
10:00 | レクリエーション、リハビリや入浴介助 |
12:00 | 昼食(配膳、食事介助) |
13:00 | 休憩・自由時間 |
14:00 | 体操やレクリエーション |
15:00 | おやつ(食事介助、見守り) |
16:00 | 自宅まで送迎 |
17:00 | 帰社、退勤 |
老健(介護老人保健施設)の仕事内容と1日の流れ
老健の仕事内容
老健の仕事内容は、高齢者の日常生活に必要なケアを提供することです。介護福祉士や介護職員は、身体介護や通院同行、緊急対応など、幅広い業務を担当します。入居者数が多い施設では、スムーズな対応が求められます。在宅復帰を意識した業務が増えており、リハビリ職や看護職員などさまざまな職種との連携が重要です。基本的に夜勤があるため、交代制の勤務に対応する必要があります。
老健の1日の仕事スケジュール
日勤
9:00 | 夜勤職員から業務の引継ぎ |
10:00 | 入浴介助、排泄介助 |
11:00 | シーツ交換や清掃を行う、リネン類の交換、昼食準備 |
12:00 | 昼食の準備や食事介助、口腔ケアを行う |
13:00 | 職員は交代で休憩に入る |
14:00 | 見守り介助、書類作成や記録、仕事の処理 |
15:00 | おやつの準備、必要に応じて食事介助、レクリエーションなど |
16:00 | レクリエーションを行う、業務の引継ぎ、夕食準備 |
18:00 | 夜勤職員へ業務を引き継いで退勤 |
夜勤
16:00 | 出勤・業務引き継ぎ、利用者の様子や体調の確認、サポート業務 |
17:00 | 夕食準備と食事・服薬介助 |
18:00 | 口腔ケア、入居者さんの自由時間 |
20:00 | 就寝準備、トイレ介助、おむつ交換 |
22:00 | 消灯、夜間巡回 |
23:00 | トイレ誘導、おむつ交換、記録業務 |
24:00 | 休憩、軽食、仮眠 |
1:00 | 夜間巡回、トイレ誘導、おむつ交換 |
5:00 | 起床、着替え、車いすへの移乗、トイレ誘導 |
6:00 | 朝食準備、バイタル測定 |
7:00 | 朝食、食事介助、服薬介助 |
8:00 | 口腔ケア、下膳 |
9:00 | 介護記録の作成、日勤帯のスタッフへ引継ぎ |
10:00 | 退勤 |
病院看護助手の仕事内容と1日の長れ
病院看護助手の仕事内容
病院の看護助手は、主に看護師のサポート業務を行います。入院病棟では、身体的に不自由な患者さんの入浴、排泄、食事の介助、更衣の手伝いなどを行い、病室の掃除やベッド周囲の環境整備、ベッドメイキングも担当します。また、食事の配膳や下膳、検査への付き添い、ナースコール対応なども行います。看護師が医療処置や健康観察などに集中できるよう、医療行為に直接関係ない業務を肩代わりすることもあります。
病院看護助手の1日の仕事スケジュール
日勤
7:00 | 申し送り ・朝食の配膳や食事の介助 ・食事の下膳 ・口腔ケア(歯磨きなどの補助) ・清拭と排泄ケア |
8:30 | 朝の申送り |
9:00 | 環境整備、シーツ交換 |
10:00 | 入浴介助 ・病棟業務(排泄介助や清拭介助、検査のための誘導、医療器具の準備や消毒、病室の清掃、ナースコール対応) |
11:00 | 排泄介助 |
11:30 | 昼食準備 ・お茶を配る ・食事前の準備 |
12:00 | 昼食配膳 ・配膳 ・食事介助 |
13:00 | 昼食片付け・口腔ケア、排泄介助、記録 |
14:00 | 入浴介助 ・午後の入浴介助 ・浴室内の清掃 |
15:00 | おやつ |
16:00 | 記録 ・備品の整理 ・各部屋の環境整備 ・センサーなど機器のチェック ・水分補給チェック(水分の配布) ・夕食の配膳の準備 |
17:00 | 夕食の配膳や食事の介助 ・口腔ケア・排せつの介助・トイレ誘導など |
夜勤
16:00 | 日勤からの引き継ぎ |
19:00 | おむつ交換・体位変換、排せつの介助・トイレ誘導を行う |
21:00 | 消灯。消灯後はナースコールや体位交換、おむつ交換、排泄介助など状況に応じて対応。決まった時間ごとに見回りを行う。 |
2:00 | 仮眠 |
4:00 | 備品の整理 |
7:00 | 朝の配膳や食事の介助 食事の下膳 口腔ケア(歯磨きなどの補助) 清拭と排泄ケア 日勤者への引継ぎや伝達事項の報告 |
グループホームの仕事内容と1日の長れ
グループホームの仕事内容
グループホームは5~9人を1つのユニットとした少人数制で、入居者と介護士が共同生活を送りながら、認知症の進行緩和と自立支援をめざす施設です。職員は入居者さんと一緒に料理をし、同じテーブルを囲んで食事。その他、一般家庭の暮らしと変わらない営みをサポートします。入居者さんができることは任せて、どうしても手助けが必要なときにだけ職員が手を差し伸べます。
グループホームの1日の仕事スケジュール
日勤
9:00 | 出勤、朝礼、夜勤からの申し送り |
9:30 | 朝の体操、洗濯のサポート |
11:00 | 入居者さんと散歩、買い物、昼食の準備(調理) |
12:00 | 食事介助、服薬チェックなど |
14:00 | 入浴介助、バイタルチェック |
15:00 | おやつ、レクリエーション |
17:30 | 記録など |
18:00 | 業務報告、夜勤への申し送り |
夜勤
16:00 | 出勤、ミーティング(日勤スタッフからの申し送り) |
17:00 | 入居者さんと夕食の準備(調理) |
18:00 | 夕食の食事介助、服薬チェック、口腔ケアなど |
20:00 | 就寝準備、排泄、更衣のサポート |
21:00 | 消灯、定期巡回(順番で休憩) |
6:00 | 朝食の準備 |
7:00 | 起床介助、バイタルチェックなど |
8:00 | 入居者さんと食事の準備、食事介助、服薬チェックなど |
9:00 | 日勤者への申し送り、退勤 |
介護福祉士になるには
年に1回ある介護福祉士国家試験を受験し、合格することで介護福祉士資格を取得できます。
国家試験の受験資格には、介護福祉士養成施設に通う・実務経験を持つなど、いくつかのルートがあります。詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
主婦が介護福祉士になるには?資格取得におすすめのルートを解説!費用や勉強時間は?
介護福祉士試験の合格率や勉強のポイントについては、こちらの記事をご覧ください。
2022年介護福祉士の難易度や合格率は?おすすめの勉強方法と合格のポイント
養成施設に通うつもりはなく、無資格だけど、これから介護のお仕事を始めたいと考えている方は、まずは無資格未経験でも働けるお仕事を紹介してもらい、転職して経験を積むのがおすすめです。
転職エージェントの中には、無料で介護職員初任者研修を受けられるサービスがある場合もあります。初任者研修、実務者研修からキャリアアップしている介護スタッフも多く活躍しています。
介護福祉士のキャリアアップ
これまでに説明した仕事内容は、主に現場の介護スタッフとしての業務内容です。キャリアアップしてチームリーダーや施設長となりチームマネジメントを担ったり、ケアマネージャー、社会福祉士、サービス提供責任者などのキャリアパスも考えられます。
まとめ
介護施設や働く場所の形態別に、介護福祉士の仕事内容や、一日の仕事のスケジュールをご紹介しました。事業所によって詳細は異なる場合はありますが、働く際の参考にしてください。
高齢社会となり、どのような施設でも認知症の対応が必須となってきています。対応に困った際など、こちらの記事も参考にしてください。
介護利用者さんのわがままや理不尽な要求への対処法
また、転職先やキャリアについての悩みや不安、疑問がある場合は、転職エージェントに相談してみるのも手です。多くの求人の中から、あなたにあった求人の提案や、キャリアの相談に乗ってくれます。
給料・年収や介護過程で自分が大切にしていることなど、どんなことでもご相談ください。